福井県小浜市の松永小学校で閉校イベントを行いました
2018.12.17 (月)7月のとある日、きむの地元である福井県小浜市にある「松永小学校」の校長先生から、松永小学校を含む地域の3つの小学校が閉校になり、来年の春に新しい学校に統合するというご連絡をいただきました。
少子化が進む中で、地域の4校が統合し、1つの学校になるというのです。
そこで、閉校になる前に子どもたちに何か思い出に残るようなことができないかというご依頼をいただきました。
早速プロジェクトチームを組み、子どもたちにどんな思い出を残してあげられるかの企画をしました。
そこで決まったテーマは「船出」。
「閉校」「別れ」という寂しいイメージではなく、「新しい出発」「新たな出会い」という未来への明るいイメージを持ってもらいたいという気持ちを込め、今まで見守ってくれた校舎を船に見立て、みんなでつくった旗を帆にし、紙テープを投げる。まさに「船出」を演出してはどうかというもの。
(イメージラフ)
この「船出」というテーマをもとに、きむの講演会や帆をイメージした学級旗づくりのワークショップ、校舎での記念撮影などを行うことになりました。
そして10月13日のイベント当日。
子どもたちの船出を見守るよう、空はすっきりと晴れ渡ってくれました。
145年間、子どもたちを見守ってきた校舎は、どこか誇らしく見えました。
全児童は66人。
高学年の子どもたちと、保護者の方々向けに、きむの講演会を開催しました。
「人生は楽しむためにある!」という演題で、夢を持って生きることの大切さ、夢と目標の違い、楽しく生きる秘訣を、きむが自身の人生を通してお伝えさせていただきました。
その間、1・2・3年生は先に似顔絵の学級旗を描き始めます。
講演を聴き終わった高学年も学級旗作りに参加。
そして、完成した学級旗を持って、先生と子どもたちみんなで屋上へ上がります。
「初めて屋上に来た!」とはしゃぎながら、紙テープを投げるタイミングをみんなで何度も練習します。
本番は一度きり。
校舎の下、グラウンドで見守るお父さんお母さんに向かって、「いってきまーす!」と元気に紙テープを投げ、いざ出航!
お父さんお母さんたちも「いってらっしゃい!」と大きな声とともに手を振ります。
実際に校舎は動いていないですが、本当に出航したような気持ちになりました。
児童たちも「ほんまに船みたいやった!」「テープが虹の滝みたいできれいやった」と喜んでくれて、記念撮影は大成功に終わりました。
最後には記念のムービーや、船出の写真に詩をのせたオリジナルのポストカードをプレゼントさせていただきました。
片付けを終えて、最後に教室を見て回っていると....
黒板にお礼のメッセージを書いてくれていました。
後日、子どもたちからお礼のお手紙も届き、ちゃんと喜んでくれたんだなと改めて嬉しくなりました。
今回のイベントに参加させていただいたいろは出版のプロジェクトチームと、松永小学校の先生方とで、記念撮影。
最後に校長先生へきむから言葉をプレゼントさせていただきました。
ご相談をいただいたときは、「子どもたちの一生の思い出に残るものを」と考えていましたが、終えてみると私たちの心にも残る大切な1日になりました。